2020.7.10
『におい・味がわからなくなった方へ』
新型コロナウイルスの感染が世界中に流行し、日本においても大都市を中心に急速に広がっています。新型コロナウイルス感染症は、発熱やせき・たん、のどの痛み、体のだるさが主な症状ですが、嗅覚(におい)や味覚(あじ)も低下することが分かり、新聞やニュースで報道されています。しかし、嗅覚や味覚の障害はインフルエンザや一般の「かぜ」でも生じることがあり、必ずしも新型コロナウイルスだけが原因ではありません。また、新型コロナウイルス感染症による嗅覚や味覚の障害は自然に治ることも多いですが、1〜2ヶ月継続することもあります。
「におい」や「あじ」の異常を感じた場合、新型コロナウイルス感染症である可能性があります。
それ以外*の症状がない場合は、(コロナウイルス感染症であっても、違っていても)特に特効薬もないため、そのまま自宅で過ごしていただき、経過を見てみてください。
(PCR検査等で陽性が出た場合でも、今のところ治療薬はありません)
2週間以上続く場合には、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めいたします。
当院に嗅覚障害・味覚障害等で受診される際は「院内トリアージ実施料(3割負担で900円程度)がかかる可能性があります。
あらかじめご了承の上、ご受診いただければと思います。
*それ以外の症状:膿のような鼻水、強い鼻詰まりなど